軽トラックを購入
50年前のロシア製トラックではない。エイジング塗装が施された日本の軽トラックだ。
セカンドカーを手に入れようと、オークションを物色しているうちに、発見したものだ。僕がこのクルマに求める最大の仕事は、自宅付近の悪路の走破である。
自宅から駐車場までの道は、雪解けが進むにつれ、部分的に地面が露出し、スノーモービルが通行できなくなっていた。仕方なく、僕はその道を歩いていた。しかし、4月中ほどが過ぎても、路上の残雪の深いところは、30センチ以上あり、はまると足首までがすっぽりと埋まってしまう。
当初、僕は古いジムニーを検討していた。でも、次第に雪溶けが進み、ジムニーが来ても、来シーズンまで出番がなくなりそうな気配だった。そこで軽トラックに興味が移った。走破力が多少劣るとしても、軽トラックなら、資材や遊びの道具を運ぶのに便利だ。オートバイはもちろん、スノーモービルだって載せられなくはない。
それに日本の軽トラックは外国でも人気らしい。荷物を運べる少し大きめのATVのように使われることが多いようだ。次の動画は、僕が購入したものと同じモデルが狩猟用に改造されたケース。
日本では、農繁用のイメージが強いためか、軽トラックが趣味の道具として使われることはあまりなかったように思う。それが最近、趣味的に軽トラックの改造することが注目を浴びているようだ。ただし、どちらかいうと、実用的な道具としてよりも、ファッションとしてのケースの方が多いように見える。
さて、僕がオークションで目を留めた軽トラックは、元はスズキのキャリィ。低価格なので年式は古いが、リフトアップされ、大きめのタイヤを履いている。Hi-Lo切替え式の4WDで、デフロックも付いている。なにより、かわいらしい丸目とエイジング塗装が気に入った。ただし、オークションでの情報量が少ないうえ、実物を見ることができないので、購入リスクは大きい。でも、希少な出品だったので、リスクを承知で落札した。
僕は、GW前にとった有給消化の連休を使って、まず、名古屋まで空路移動し、三重県の四日市で車両の引き渡しを受けた。そこから新潟まで自走し、小樽行のフェリーに乗船した。そして、次の日の早朝4時半、フェリーは小樽に到着した。その足で札幌へ行き、名義変更をする予定だ。かなり時間があまるので、小樽ドリームビーチでクロカン走行を試してみることにした。
タイヤがすり減っているのに、面白いほど走る。
車両が軽いので、砂浜に入っても埋まる気がしない。
次の冬が来たら、4輪にチェーンを巻こう。
これでまたひとつ、楽しみが増えた。