蘭越町議会常任委員会での説明
2021(R3)年2月12日付けで野村一也(以下「陳情人」という)が陳情した『チセヌプリスキー場の売却にかかる入札談合行為と背任疑惑の真相究明を求める陳情』(以下「本陳情」という)について、蘭越町議会が総務常任委員会(以下「委員会」という)に本陳情の審議を付議したことによって開催された。
委員会の公開ないし透明化に対する事前協議
- 開催期日前、陳情人は、委員会の公開を求めたが、委員会は拒否した。
- 開催期日前、陳情人は、自分が説明する様子を動画に記録することを求めたが、委員会は拒否した。
- 開催当日、陳情人は、公平性を保つために、委員会が録音するなら、陳情人も録音することを求めたが、委員会はそれを拒否した。
委員会における陳述人の説明時間に対する事前協議
- 開催期日前、委員会事務局は、日程を陳情人に伝えた。
- 陳情人は、陳情内容は短い時間での説明が困難なので、質疑応答を合わせて長時間であっても許容することを伝えた。
- 開催期日前、委員会事務局は、説明に30分、質疑応答に30分の時間割りを提案した。
- 陳述人は、審査請求における説明が1時間を要したことから、1時間、最低でも45分を求めた。
- 事務局は、説明時間の延長に関する委員会の回答を明言しなかった。
- 開催当日、難波委員長は説明と質疑応答を合計1時間で終わらせたいと発言した。
- 田村議員は、時間が経ったからといって意見を終わらせないよう求めた。
- 陳述人は、説明時間の延長を再度もとめた。
- 委員長は、説明を30分で区切らないが、疑応答まで含めて1時間との予定を変えなかった。結果、陳情人は、省略または早口での説明を余儀なくされた。
委員会における弁護士立ち合いの要請
- 陳情人は、法律家でなければ理解困難な部分が陳情に多くあることから、委員会が弁護士を手配し、説明に参加させることを、議会事務局に求めた。
- 議会事務局は、説明を聞く場であるとして、陳情人の要請を拒否した。
陳述人による説明
議員らの着席する会議机には、説明資料として、次の3点を置いた。
委員会が録画を拒否したので、陳述人が蘭越町町議会委員らに説明した内容をスライドとスクリプトから動画に再現した。なお、陳述人が実際に話した内容は、スクリプトとは異なります。
陳情人が上記動画に示したスライドと説明をした後、質疑応答の時間となった。
なお、陳情人が説明したことは、執行機関の不正監視であり、本来、町議会議員らがすべき作業である。それを陳情人が無償で実施し、それを議会に報告したという側面を持っている。
また、情報公開法が目的とするとおり、公正で民主的な行政を実現させるためには、行政の透明化が必須である。陳情の説明は、選定プロセスの透明性に欠けたチセヌプリスキー場の売却について、膨大な時間(数百時間)を費やし、証拠を集め、それを整理したものである。つまり、証拠に基づいて組み立てたものである。
さらに陳情人は、委員会の求めに応じ、短い時間で説明するために入念な調整を行った。
説明後、質疑応答において、永井浩議員は、「無責任」「非難中傷」と陳情人を批判した。また、「告発したほうがいい」「裁判所に行ったほうがいい」「告発状を出せ」などと、陳情の適格性を否定し、司法機関に行くことを陳情人に求めた。隣席の熊谷雅幸議員は、大きく頷くことで永井議員への同意をアピールした。そして難波委員長は、オブザーバー参加である永井議員が「告発せよ」と繰り返すばかりの『自己主張』を容認する一方、陳述人に対しては「議論する場所ではない」と反論を遮った。
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