≪参考≫島牧CATスキー

島牧CATスキーの運営スキーム

島牧村の東狩場山では、2015年にCATスキーが開始された。運営主体ととなるのは、村で組織する実行委員会である。島牧村は、運営に参加することによって、事業運営をコントロールしている。当然、CATスキーの運営状況は、実行委員会に報告される。

東狩場山でのCATスキーを提案したのは、JRTであるが、島牧村では、JRTに丸投げするのではなく、村で組織する実行委員会がツアーの事業主体となり、運営を民間事業者に委託する仕組みを整えた。その運営は、3年毎のプロポーザル方式で選定することになっている。この仕組みを構築したのは、実行委員会の役場本部長も務める野崎泰生副村長である。

参照ページ:島牧村に新たな魅力 バックカントリースキーツアーを提供(北海道建設新聞)

事業用地の調達スキーム

CATスキーの事業予定地は、東狩場山の国有林であった。島牧村が林野庁に利用許可を申請し、貸与を受けた。ただし、貸与されたのは、次の図に赤色で示すCATの走行ルートだけである。

島牧CATスキーの賃貸対象地
国有林野使用許可書に添付された狩場山CATスキーツアーによる運航ルート及び滑走ルート

論点ページ一覧

チセヌプリのロケーションと蘭越町にとっての重要性

チセヌプリのロケーション チセヌプリは、蘭越町の北東、ニセコ連峰のほぼ中央に位置する。ニセコ町・倶知安町との境界に近いチセヌプリは、蘭越町がスノーリゾートとして振興する鍵となる重要な山である。 蘭越町におけるチセヌプリの […]

チセヌプリの賃借権は蘭越町にとって有用な資産だった

ニセコワイスCATスキーと島牧CATスキーのページに示すとおり、所有ができない山林に展開する多くのスキー場の多くは、索道下だけを賃貸している。一方、チセヌプリスキー場は、索道下だけでなく、区画全体が賃貸の対象となっている […]

リフト再開をほのめかす二枚舌

金町長も山内副町長も、公募において、リフトの再開は条件としていないことを主張する。しかしながら、広報誌や新聞報道を通しては、まるでリフトが再開されるかのような広報をしている。 北海道新聞 赤字で示したとおり、取材の窓口に […]

公有財産としてのチセヌプリの賃借権

蘭越町営チセヌプリスキー場

公有財産の取り扱いセオリー 公有財産には、価値のあるものと、ないものがある。それぞれについて、簡単にまとめてみた。 価値のないものの場合 価値のないものは、売却処分される。たとえば、財務局は、未利用地を積極的に売ろうとし […]

幻の運営プラン

蘭越町が譲渡先として選定したJRTは、提案書に記されていない全山貸切型のCATスキーツアーだけを実施している。そして、他の登山者を排除するやり方が不評となり、JRTと地元のツアー事業者とは裁判沙汰の争いさえ発生している。 […]

UTグループへの理不尽な対応

蘭越町役場

UTグループが断念した理由 2015年4月にUTグループが応募し、およそ半年間後の11月に譲渡は決裂した。その原因は、11月2日にUTグループが山内副町長宛て送ったemailに示されている。 標記につきまして、 当社は平 […]

アリバイ工作と掟破りの大幅値引き

地価高騰下での大幅値引き

UTグループへの理不尽な対応に示したとおり、町長らは、まるで非常識で不誠実で不躾な対応を用いて、UTグループに白紙撤回をさせた。 年末年始の短い期間で実施された公募2回目 2015年11月2日をもって、UTグループとの交 […]

蘭越町がわずか1000万円で売ったもの

チセヌプリスキー場の休憩舎

蘭越町が売ったのは、国定公園内の道有林の賃借権と直せば使えるリフトだけではない。写真に示す休憩舎の所有権も、売却対象に含まれている。この建物は、5000万円近いコストをかけて建てられた立派なものだ。 蘭越町が1000万円 […]

3億円の投資が評価されたのにロープトゥ?

3回目公募においては、6社が応募した。 うち4社は、検討委員会に説明をおこなった。各検討委員は次の評価項目で採点したとされている。 JRTが提案書と併せて提出した収支予定表には、20-21シーズに3億円の投資をする予定と […]

国際リゾートの町としての可能性

ニセコ連峰

すぐ隣の町で爆発的な好景気があるなら、その恩恵に預かることが、町を振興させるもっとも確実な方法だといえる。実際、最初の公募が行われた2014年7月、ニセコ観光圏が設立され、蘭越町は、ニセコ町・倶知安町と共に世界的な観光リ […]

町職員らの背任疑惑

極端な値下げ

公文書と取材だけを証拠としても、蘭越町の資産を不当に安い価格で売却し、蘭越町に損害を与えた背任行為が疑われる。 値下げのためのアリバイ工作疑惑 第1回目公募が144日間の公募期間を設定したのに対し、第2回目の公募は、わず […]

≪参考≫島牧CATスキー

島牧CATスキーの賃貸対象地

島牧CATスキーの運営スキーム 島牧村の東狩場山では、2015年にCATスキーが開始された。運営主体ととなるのは、村で組織する実行委員会である。島牧村は、運営に参加することによって、事業運営をコントロールしている。当然、 […]

年間14万円で国の土地を借り、1日の77万円を売り上げるワイスCATスキー

ワイスパウダーCAT

旧ワイススキー場の壊れたリフトと事業者の賃貸部分 チセヌプリと同じく、ワイスホルンは、ニセコ連峰の山のひとつである。チセヌプリスキー場の敷地が北海道が所有する土地であるのに対し、ワイススキー場の敷地は、国の土地である。そ […]