蘭越町への政策提言
蘭越町への政策提言を次の政治活動折込広告として蘭越町全域に配布しました。
政策提言の内容
「町は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園の区域を持ち、公園総面積の39%が蘭越町となっています。特に、優れた自然環境にあるニセコ連峰のほとんどは蘭越町に位置します。」
なぜ、蘭越町は山を棄てたのか
第5次蘭越町総合計画中「まちづくりの基本目標」には、こう記されていた。そして、チセヌプリスキー場は、『ニセコ』の好景気を蘭越に呼び込むために重要な位置にあった。うまく利用できれば、蘭越町の知名度も上がり、好景気を呼び込めたはずだ。
しかし、第6次計画の策定の2年前、町は町営チセヌプリスキー場を売却した。そして、第6次計画の「まちづくりの基本目標」からは、「国定公園」も「ニセコ連峰」も抹消された。問題なのは、選定プロセスの不正が疑われることだ。詳細は裏面を参照ください。
『ニセコ』の追い風を利用した地域振興
第6次計画は、「近隣自治体とは異なる発展の方向性を志向します」としながら、サブタイトルに『奥ニセコ』を使っているように、施策の方向性には一貫性がない。隣町が世界的リゾートとして発展しつつあるのだから、その追い風を利用することが最も効果的な地域振興である。共にニセコ観光圏を構成し、国際リゾートを目指すことが決定しているのだから尚更だ。ニセコ観光圏を利用して町の知名度を上げるために重要なことは、『ニセコ』に魅かれる人々の志向に合わせたPRや施策を実施することが早道である。町外の人たちが『ニセコ』にどのようなプラスイメージを持っているかを理解した上で、蘭越町をいかにプロモートするか、一貫性のある方策を決めることが必要だ。そうすることによって、限られた予算で高い効果を生むことが可能となる。ただ農村や田園風景をアピールしても、真狩村や京極町に対してさえ、優位に立つことはできない。
町政懇談会の廃止
地方選挙においては、定員割れの自治体が続出し、投票率も下落を続けている。このことには、住民の行政参加どころか、興味さえ失われつつあることが示されています。一方、行政側の人々は、「町民が主役の〜」といったキャッチコピーで、住民の声が行政に反映されているかのような広報を盛んに行っている。蘭越町の広報誌も、「住民主権」「地域主権」「住民協働」といったキャッチコピーで彩られている。「住民主権」を実現する選挙以外の施策は、どうやら町政懇談会のようだ。しかしながら、町内会ごとに実施される町政懇談会は、町内会の小さなエリアに限定した公共事業の話しになりやすく、町全体の話題となりにくい。さらに私が町の総務課の担当者に聞き取り調査をした限りにおいて、町政懇談会の出席するのは、町内会長をはじめとした決まった人たちのようだ。町の行政全般に対する活発な意見交換が行われているようには聞こえませんでした。
町政懇談会の実態はさておき、それを主宰する町の為政者らは、町政懇談会をもって、町民の意見を聞いたかのようにアピールしている。町政懇談会で意見がなければ町民の意見がないと扱い、町政懇談会で説明すれば、町民の合意を得たかのように扱っているようだ。
町の公共事業にかかる予算を町内会で取り合うことになりがちな町政懇談会は廃止し、各案件ごとに利害関係者をはじめ町民の全体の意見を聞く方法を検討したほうがよいだろう。農政の案件なら農業関係者、商業の案件なら商業関係者、エリアではなく、専門性毎の討議の場とすることによって、町政が公益に向かうことができるはずだ。