蘭越町への政策提言 第2弾
蘭越町への政策提言を次の政治活動折込広告として蘭越町全域に配布しました。
政策提言の内容
「町は、ニセコ積丹小樽海岸国定公園の区域を持ち、公園総面積の39%が蘭越町となっています。特に、優れた自然環境にあるニセコ連峰のほとんどは蘭越町に位置します。」
問題の根源は選定の事前情報開示がゼロの公共事業
前回の政策提言では、チセヌプリスキー場の売却方法の問題を指摘しました。今回の指摘は、雪秩父が日帰り温泉施設への建て替えが検討されていた頃、星野リゾートが提案した温泉リゾート(建物だけで20億円の投資)を、町長らが断った問題です。共通する問題は、町民に対し、その選定プロセスがまともに公開されていないことだ。公共事業の発注や公有財産の処分を決めるとき、町と町議会そして町民がどのように関わるべきなのか、倶知安町とニセコ町の事例と比較しながら、考えてほしい。
公共事業の選定と発注の仕方を近隣自治体と比較
ニセコ町
ニセコ町は、役場新庁舎基本プランの選定にあたり、町民講座・ワークショップ・パブリックコメントを開催し、町民の意見を求めた。また、事業者6社による基本設計のプロポーザルヒアリングは、一般公開とした。さらに、入札においては、すべての入札業者名と集計結果を公表した。
倶知安町
倶知安町は、役場新庁舎基本計画の策定にあたり、2度のワークショップをもって、町民の意見を求めた。また、プロポーザル公募企業の提案に対して、公開プレゼンテーションを行った。さらに、採択された基本計画については、パブリックコメントを募集・公開した。
町政懇談会の実態はさておき、それを主宰する町の為政者らは、町政懇談会をもって、町民の意見を聞いたかのようにアピールしている。町政懇談会で意見がなければ町民の意見がないと扱い、町政懇談会で説明すれば、町民の合意を得たかのように扱っているようだ。
町の公共事業にかかる予算を町内会で取り合うことになりがちな町政懇談会は廃止し、各案件ごとに利害関係者をはじめ町民の全体の意見を聞く方法を検討したほうがよいだろう。農政の案件なら農業関係者、商業の案件なら商業関係者、エリアではなく、専門性毎の討議の場とすることによって、町政が公益に向かうことができるはずだ。
選定の事前情報開示がゼロの蘭越町
チセヌプリスキー場と雪秩父の運営方法が検討されたはずの「国民宿舎雪秩父改築等検討委員」の議事録はあきれるほどに内容が乏しく、5年の保存期間を超えたものは次々に廃棄された。議事録もプロポーザルの選定資料も、一切公開されておらず、条例に基づいて開示請求せざるを得なかった。
開示請求を受けた蘭越町は、その文書を黒塗りすることによって、選定理由を判別不能とした。審査請求後、半年ほど待たされた後、ようやく、黒塗りで隠された箇所の一部が公開された。
苦渋の告発報道(否定は簡単、立証は困難)
多くの人が特定個人の批判を好まないことを私は知っています。しかし、法の抑止力は、『事実』が公開・報道されなければ、発動しません。裏を返せば、『事実』が公開・報道されるなら、抑止力が生まれるものだと思います。そして、私がネットや新聞折込に、知り得た事実を公開するのは、抑止力を期待してのことです。なお、公人の公務上における不正疑惑は、実名報道が基本です。
また、私は、刑事司法の場で白黒が決まった後の見せしめで得られる秩序よりも、事実が一定の公然性を持つことによる抑止効果で生じる秩序のほうが、成熟した社会にとって望ましく、かつ、合理的であると信じています。少なくとも、町民の理解と批判の下で、公正で民主的な行政を実現させるためには、行政の透明化が必須であることについて、議論の余地はありません。
やはり透明性に欠ける蘭越町議会
裏面に示す星野リゾートの件において、蘭越町は、町議員全員協議会での意見を理由に、町民が星野リゾートより町営温泉を望んでいるかのような断り文を作成した。協議会の記録を議会に求めても、そもそも記録を取っていないのだそうだ。町長が「総務常任委員会で検討することになっている」との記録があるので、委員会記録を求めるが、事務局は5年の保存期限を理由に廃棄したとのこと。
透明性も品格も欠けた委員会と町議会議員
チセヌプリスキー場の売却に関する私の陳情は、常任委員会に付託された。委員会が私が議員に説明する機会を与えてくれるというので、私は透明性をゼロにさせないための要求を行った。しかし、委員会の公開・録画・録音のすべてが拒否された。
陳情説明後の質疑応答において、N議員は、「無責任」「非難中傷」と陳情内容を批判した。また、「告発しほうがいい」「裁判所に行ったほうがいい」「告発状を出せ」などと、陳情の適格性を否定し、司法機関に行くことを陳情人に求めた。委員長は、オブザーバーであるN議員が「告発せよ」と繰り返すばかりの『自己主張』を容認する一方、陳述人に対しては「議論する場所ではない」と反論を遮った。
裏面「幻の星野リゾート蘭越大湯沼」
裏面の内容は、別ページをご参照ください。