JSBAテクニカル選手権

雪に埋もれそうなテラス

予報通りの青空が広がったこの日、JSBAテクニカル選手権(略称「テク選」)北海道地区大会が行われる。テクニカル選手権は、主としてターンの質を競う採点競技で、地区大会の上位に入れば、全国大会に出られる。全国大会は、デモンストレーターの選考会を兼ねており、そこで上位に入れば、デモンストレーターになれる。

この1ヶ月のあいだ、僕は、スイッチライドを封印し、いつもとスタンスの違う競技用の板で、ひたすら同じターンを繰り返し練習した。ニセコに居ながら、パウダーにも入らなかった。そして、少なくとも週に4回はスキー場に行った。横浜に住んでいた頃、片道4時間かかっていたスキー場へアクセスが、20~30分ですむのだ。しかも、ヒラフなら会社のリフトパスを使わせてもらえるので、お金はほとんどかからない。

ところが、大会の1週間前に状況が一変した。僕は、練習中に他のボーダーと接触、転倒し怪我を負ってしまったのだ。

ひらふスキー場のナイター

氷点下のナイトスキー(「ナイター」は和製英語なので通じない)で練習中、僕はかなり上手なふたりのボーダーを追いかけて、センターフォー乗り場まで滑り降りてきた。そしてふたりを追い越そうとしたときに、突然、板をすくわれ転倒した。ふたりのボーダーとは、十ニ分な距離をとったつもりなので、何がどう接触したのか全くわからない。

僕は、激しく肩を打った。その痛みで立ち上がることができず、しばらくその場にうずくまった。一方、接触したボーダーは、転んでさえいない。「Are You OK ?」と聞いてくるが、僕は手のひらを向けて(大丈夫)を示すのがやっとだった。仮に接触の原因が、彼の急激な進路変更であったとしても、僕の注意責任の方が大きいとみなされるのである。

ともかく、折れていないことは自覚できたので、病院にはいかなかった。しかしながら、5日目になっても痛みが引かないので病院に行くと、左肩の鎖骨にひびが入っていることが分かった。
鎖骨にひび

大会への出場は諦めざるを得なかった。次の週に行われるボーダークロスも見送ることにした。それどころか、今シーズンもう滑ることができないかもしれない。

僕は、テク選に出場するはずだったこの日、ニセコ全山のなかで、もっとも自宅に近いアンヌプリに行ってみることにした。

アンヌプリ第4ペアリフトの上部

最上部のリフトからは、多くのスキーヤーとスノーボーダーが山頂をめざしてハイクする様子が見える。
今シーズン、僕はあの先に行くことはできないのかもしれない。

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