リフト再開をほのめかす二枚舌
金町長も山内副町長も、公募において、リフトの再開は条件としていないことを主張する。しかしながら、広報誌や新聞報道を通しては、まるでリフトが再開されるかのような広報をしている。
北海道新聞
12月にも再開 地元安堵 年間5000人集客見込む 地域活性化に期待【北海道新聞】
【蘭越】2013年末から営業を休止している町営チセヌプリスキー場が28日、ニセコ町のスキーガイド会社に譲渡され、12月にも再開される見通しとなり、観光関係者は胸をなで下ろしている。倶知安、ニセコ両町と構成する「ニセコ観光圏」の3町では唯一、営業中のスキー場がなったこともあり、ニセコの観光客のさらなる増加に期待がかかる。
蘭越町の山内勲総務課長は、契約後、「正直ほっとしている」と話した。施設老朽化などで営業休止後、町が14年12月から2回譲渡先を公募。東京の人材派遣会社といったん合意したが話が壊れるなどの曲折があり、譲渡金額を下げた3回目の公募で契約がまとまった。
譲渡先のJRTトレーディングは、圧雪車やヘリコプターでスキー客を案内するガイド事業のほか、ニセコ町で宿泊施設「ブラックダイアモンドロッジ」を経営している。
事業計画では、5年後にもリフトを更新、新リフト完成まではキャットスキー(圧雪車で登るスキー)で集客を図るとする。また、スキー場そばの町営温泉「雪秩父」と連携したツアーを企画。全体で年間約5千人の集客を見込む。
赤字で示したとおり、取材の窓口に立ったのは、当時総務課長、現副町長の山内勲氏である。記事中の「5年後にも現在のリフトを更新」というネタを提供したのは、とうぜん山内氏であろう。
公募では「リフトを条件としていない」と主張しながら、新聞ではリフトが再開されるかのような報道をさせているのである。
広報誌において
「議会だより」において、当時副町長、現町長の金氏は、富裕層向けとなる危険性を否定し、リフトを使う場合に限定して相手を探していると答えている。しかし現実、譲渡先を決める公募においては、リフトを使わない運営を容認した。さらに、町が採択した事業者が、提案したスクール事業を行わず、提案にない富裕層向けのサービスだけを行っていることさえも容認している。