チセヌプリのロケーションと蘭越町にとっての重要性
チセヌプリのロケーション
チセヌプリは、蘭越町の北東、ニセコ連峰のほぼ中央に位置する。
ニセコ町・倶知安町との境界に近いチセヌプリは、蘭越町がスノーリゾートとして振興する鍵となる重要な山である。
蘭越町におけるチセヌプリの重要性
整備実施契約が国から認定され、ニセコ観光圏がスタートしたのは2014年の7月。そしてチセヌプリは最初の公募は、同じ年の12月から始まった。このことは、チセヌプリが観光資源として重要であることを、蘭越町が公募開始段階において、自覚すべきであったことを示している。
- 1967(S42)年 国民宿舎雪秩父の付帯施設としてリフト運営開始
- 2013(H25)年 1月 蘭越町が休止を検討していることを発表
- 2013(H25)年 3月 7566名がスキー場の存続を求める嘆願書を提出
- 2013(H25)年 12月 蘭越町はスキー場の営業を休止した
- 2014(H26)年 7月 ニセコ観光圏が国から認定された
- 2014(H26)年 蘭越町が公募を開始(2014年12月‐2015年4月)
ニセコ観光圏は、蘭越町が売却先の公募を開始した2014年ころには、観光客の入数は右肩上がりの真っただ中にあった。ただし、宿泊施設に乏しい蘭越町への流入は、ほとんど見えていない。しかしながら、ニセコ観光圏に追い風があることは、誰の目にも明らかであった。
チセヌプリの特異性
チセヌプリスキー場は、他のスキー場と異なる特徴を持っている。
次のページからは、他のスキー場と比較しながら確認していきたい。