ロケットストーブ
田舎暮らしの達人たちのなかには、ドラム缶でロケットストーブなるものを作り、それで暖を取っている者がいる。火をおこすことにワイルドライフの原点を感じていた僕には、燃えるゴミの償却という目的もある。一斗缶やドラム缶をただ炉にするだけの貧相なものではなく、その一歩先の燃焼を目指したかった。
移住を決意した後に読んだ本のなかにあったロケットストーブの記憶を頼りに、とりあえずレンガを並べてそれらしきものを作ってみた。残念ながら、「おぉ、これがロケットストーブか」と感動するような燃焼にはならなかった。レンガは、ほかに使うとして、燃えるゴミの燃やし方は、試行錯誤していくことにした。