インフラを死守

    スノーシューでポンプ小屋へ

    左脚の内側側副靭帯を損傷してから10日ほど経過した。でも、歩行が困難な状況は変わらない。それどころか、脚の状況は悪くなっている。

    そんな中、記録的な雪不足の冬にまとまった雪が降ってきた。これから数日、雪は降り続きそうだ。あまりたくさん積もると困る。スノーモービルがスタックした際にリスタートする自信がないからだ。

    さらに困ったことに水が止まってしまった。寒さでポンプが凍ったのだろうか?原因はさておき、長期間止まったままにすると、春まで水が使えなくなってしまう。水道管が完全に凍り付いてしまうからだ。

    そこで僕は、雪があまりたくさん積もる前に、自宅から駐車場までの道をスノーモービルで圧雪するにした。同時にスノーシューをクルマから取って来て、ポンプのチェックに出かける作戦だ。歩行困難な状況で、ポンプのある場所までスノーモービルで行くことは危険と判断した。

    そして、30センチほどのフレッシュな雪のなか、スノーモービルでクルマまで向かった。

    自宅にもどり、スノーシューを履いて歩き始めた。左足をかばいながら歩くので、歩幅がいつもの半分だ。スノーモービルなら1分の場所なのに、30分かかってようやくポンプ小屋にたどり着いた。

    ポンプ小屋

    まず、ドアが開くように雪かきをしなければならない。

    埋もれた扉

    しばらく雪かきをした後、ようやく扉が開いた。

    タンクの水がなくなって、ポンプが空回りしたことが原因だった。ポンプの空気を抜いただけで復旧することができた。そして僕は来た道を歩き出した。

    極地探検に向かう冒険家たちは、直前に極限状態に耐えるためのトレーニングをするという。
    「彼らのトレーニングに近いことを日常的にやっているかも」
    ふとそう思った。

    もしそうだとしたら、ぼくはいつも極地探検に向かう準備ができていることになる。

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