ツインの板が好き
ここ数年、僕はカービングの練習に長い時間を費やした。それもテクニカル選手権に出る多くの選手たちと同じようなハンマーヘッドの板を使っていた。でもディレクショナルボード(進行方向の決まった板)だと練習が楽しくない。それに後ろ足ばかりに負荷がかかるので疲れやすい。
そして今シーズン、オガサカのCT-Sを手に入れた。テクニカル選手権で優勝した新野選手が使っていた板と同じモデルだ。数年前の中古品であるが、今シーズンモデルに比べても大きな違いはないだろう。アングルは3と-3にセットした。僕は、競技の点数よりも、日々楽しく乗ることを優先したのだ。
上の写真右側の板は、手に入れたばかりのリブテックのパウダー専用ボードBanana Hammock。同じツインチップでありながら、オガサカのカービング板とMARVINのパウダー板は、サイドカーブも、反りの方向も、まるで正反対だ。
僕は長いことBanana Hammockを探していた。ニセコがホームゲレンデなのにパウダーに入ることを禁じていた反動で、パウダー専用板が欲しくなったのだ。元祖パウダー用の逆反り板 K2 GYRATOR も持っているが、それよりはるかに癖の強い板であることに間違いはない。たぶん、ダイナミックターンしかできないだろう。
欲しくなったのには、もうひとつの理由がある。それは、この板がスノーカイトにも使えそうだということだ。直進するときにも板を立てるスノーカイトでは、サイドカーブによって、板がエッジング側に曲がろうとして、違和感を感じるのだ。ウェイクボードと同じように中央がふくらんだサイドカーブは、スノーカイトで快適なクルージングが楽しめるに違いない。
板には、次の警告が記されている。
This board is a theory we turned into a physical object. Just because we built it, Travice Rice rides it, and you are buying it, doesn’t mean it is safe. absolutely do NOT ride the banana hammock.
この板は私たちを対象物としたひとつの理論です。ただそれだけの理由で私たちはこの板を作りました。トラビス・ライスがそれに乗り、貴方はそれを買った。この板の安全性を示すものはありません。絶対バナナ・ハンモックに乗らないでください。
この冬、エキサイティングな楽しみがまたひとつ増えた。