風車をめぐる旅

風車のある風景

横浜から持ち込んだビッグスクーターで、自宅付近のガレ場を走るのがイヤになってきた。
オフロードバイクを買おうと探したものの、予算内で買えるものがなかなか見つからない。
20年以上前の中古車でさえ、オークションで15万円以上の落札価格になってしまう。
排ガス規制の強化と二輪離れによって、中古車の流通量が減少したことと、メンテ次第で長持ちするキャブレター車が見直されていることが高値の要因だ。

僕は、オフロードバイクの購入をあきらめ、売却するつもりで手入れをしたスクーターで遠出することにした。舗装路のロングツーリングなら、車重が200kgを超える僕のスカイウェイブでも問題はない。長距離も楽だし、燃費もよい。それに荷物がたくさん積める。ビッグスクーターの良さを実感できれば、買い替えの欲望を抑えられるはずだ。

目的地は、いつか行こうと思っていた江差と松前に決めた。北海道に移住してから、僕は幕末から明治維新のころの歴史書を読み漁っていた。函館戦争は、北海道に新天地を見出そうとした点が自分の行動と重なることもあって、興味がつきない。

Ferrari宿の予約とスケジュールに縛られないために、キャンプをするつもりだ。僕は、自炊道具をシート下のトランクに入れ、寝袋とテント類をシートの上に縛り付けて、朝7時半に出発した。

まず、向かったのは寿都。フェラーリ北海道ラリーのプロモーション動画のエンディングを飾った風車のある場所だ。刺激されて、僕も動画を作ってみた。なお、動画の後半は後述する襄王山。

早朝に出発したのに、江差までの道程で取り締まりの警察官と揉め事があって、僕は2時間以上を失っていた。江差に着いたのは、午後2時を過ぎていた。まず、開陽丸を復元した記念館に向かった。ここには、沈んだ開陽丸から引き上げられた大砲や砲弾が展示されている。

開陽丸

リアルな展示が興味深い。

木造の戦艦

開陽丸の見学を終えると午後4時を過ぎていた。寝る場所をさがすために、僕はかもめ島のキャンプ場を下見した。芝生の美しいキャンプグラウンドが広がり、景色もよい。でも、駐車場からのキャンプ場までの距離が遠いことが引っかかり、見送ることにした。

江差町のとなり、上ノ国町でも風車がまわっている。僕は風車の近くにある襄王山にのぼってみた。ここは駐車場から山頂が目と鼻の先なので、登る気になった。

鳥居のちょうど真下あたりに、15世紀後半に築城された勝山館の跡が見える。江差と松前は、中世から江戸末期まで蝦夷(「えぞ」現在の北海道)の中心だったのだ。山頂から海を見ていると、ロシア船の攻撃を見張っていた時代をしのぶことができる。

襄王山から見える勝山城跡と江差

山側には風車がきれいに並んで見える。

風車のある風景

襄王山にはキャンプ場があった。ソロライダーにぴったりの静かなキャンプ場なのだけれど、僕はそこも見送って、日没まで海岸線を下ることを決めた。

オロロンラインから見る夕日

日本海に沈む夕日

日本海に沈む夕日

暗くなってから、松前に到着し、松前城の公園でテントを貼らせてもらった。

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